ヤギのレンタル情報と三匹と暮らす山里の日々

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ついに我が家でヤギ三匹を飼うことになりました。当面はレンタルです。

昨年秋に友人のヤギを一ケ月ほど「除草」目的で預かったことが切っ掛けでした。

ヤギとの暮らしで心癒され、村の人たちもリトリートに見える人たちも喜んでくれた。

ヤギはペットではなく家畜扱いなので医療代が思いのほか安かったこともヤギを飼う決め手となりました。

詳細記事はこちら「山羊が吐いてしまった。その原因と対処法は」

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どんな目的でヤギを飼うかを決める

夫はヤギを飼うことにとても積極的。子供の頃、家で飼っていてヤギの乳を飲んでいたそうです。思い入れがあるんですね。

恵那に移住歴の長い友人が「山羊と暮らす」という本を譲ってくれました。なかなか面白いです。ヤギを飼うことを検討されている方にお勧めです。

3月末にはこの本の中の大鹿村の小林俊夫さんを訪ねてアドバイスをいただきましたよ。この雑誌ネットでも購入できますね。

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さらに友人は長野県伊那谷にあるグリーンファームでヤギがレンタルできるという情報も教えてくれました。

2018年4月半ばさっそくグリーンファームを訪ねました。生まれたばかりの子ヤギたちがぴょんぴょん飛び回っていました。。

たくさんのヤギたちが春には各地域にレンタルされていくそうです。

一ケ月一匹レンタル料1000円

最低三ケ月レンタルすると一匹3000円ほど 思った以上にレンタル料が安い。

子供を生ませて乳しぼりとなると大変な労力になります。大鹿村の小林さんはチーズも作り販売し循環させています。私たちにはそこまでの覚悟はまだない夫は慣れてきたら雌ヤギを購入し子供を産ませて「ヤギ市」(やぎいち)で販売することも射程に入れているようですが。。

手始めにヤギを除草目的でレンタルしよう。そう決めました。

グリーンファームとヤギのレンタルについて

グリーンファームではヤギのレンタルだけでなく販売もしているそうです。

オスもメスも一ケ月1000円×最低3ケ月レンタルすることが必須(一匹3ケ月で3000円)

その後3ケ月すぎて延長も可能。一ケ月単位で最長6ケ月まで延長できるそうです。

さらにレンタルしたヤギを購入したいとなったら、オスは20000円~メスは60000円~で購入できます。

レンタル期間を過ぎたらファームに返却し翌年の春にまた同じヤギをレンタルしてもいいし別のヤギをレンタルしてもいい。

なんて自由度が高いのでしょう。

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レンタルするヤギを選んで予約その場で持ち帰りもOK

冬場はどうしてもヤギのエサになる草がなくなりますからその時期にファームに返却する。

そして草が生えてきた頃にレンタルする。借主にとっても都合が良い。

しかも冬場は雌ヤギが発情期を迎えるので戻ってきたヤギたちはファームで繁殖する~春に貸し出し~あるいは販売できる

ファームにとっても都合がよい。とてもリーズナブルな循環の仕組みです。

夫と相談して三匹レンタルすることにしました。この日はどのヤギにするかを品定め。

ファームの担当の獣医さんがおっしゃるには、早いうちに皆さん予約されますとのこと。

「あの子がいいなあ」と言うと

「残念ながらすでに予約済です」と言われること数回。人気なんですね。

私たちは乗用車で来てたしヤギ三匹を住まわせる小屋の準備も整っていなかったから予約だけ。

軽トラックできてその場で決めて持ち帰ることもОKだそうです。先日友人がさっそく連れて帰っていました。

雄ヤギと雌ヤギ二匹の品定めも楽しきかな

まずはオスのヤギを一匹選ぶことにしました。オスは体も大きくよく草を食べますとのこと。

アルタ君

二歳ぐらいの前髪が少しカールした去勢していない雄のヤギ。名前はアルタ君。

「この子、なかなかイケメンですよ」と獣医さん。去勢してないオスは体臭が強いそうですが。

迷ったけれど「よく草を食べる丈夫そうなイケメン君」にしました。

このファームは基本的には「除角」(角を人為的に除去すること)しないそうです。

本来の状態を保つほうがヤギにとっても良いという考えから。除角は危険回避の「人間都合」ですからね。

が、アルタ君は最初にどこかで飼われていたのか除角されていました。

ゆきちゃん

あとの二匹は雌のヤギ。白くて美しい小ぶりなヤギを選びました。

まだ生後一年半ぐらいです。

名札には「若葉のゆき」と書かれていました。若葉保育園で飼われていたからなんですね。

ところがこの春。ゆきちゃんが、はじめて子供を妊娠出産した翌日。何者かに盗まれてしまったのだそうです。

子供たちが寄ってくる分には大人しくしていますが。大人の人間にはやや警戒心が強い。

まだ心の傷があるのかなあ。

メイちゃん

もう一匹は二歳ぐらいの雌の57番という札のついたヤギ。この子は黒いヤギを生みました。(写真)

生んだ子ヤギはすでに別の家にレンタルが決まったそうです。毛の色も真白ではなく少しグレー。

名前を「五月にレンタルするのでメイちゃん」と名付けて帰りました。

ヤギを迎える準備 有害な草木のチェックと小屋の設営

さっそくグリーンファ―ムから戻りヤギのための小屋を設営しました。

家の裏にある古い小屋。農機具や有象無象が置かれているカオス状態の小屋を力をあわせて整理しました。

一日がかりでした。ずっと懸案事項でしたがヤギのお陰で整理がはかどりました。

小屋からつづく庭に夫が柵を巡らせて雨の日でも動けるような運動場を作りました。

休耕田の草場にヤギを放牧する予定なので、その草場に「ヤギにとって有害な草」がないかチェックして除草

家の周囲の有毒な「柘植」(つげ)「馬酔木」(あしび)その他の木々も切り倒しました。

雨天に備えて「干し草」を近所の酪農家のお宅で購入しました。

スーダンという干し草で1㎏60円。夫は50㎏3000円でわけてもらいました。雨の日に草場に放牧できないとき役立っています。

移動は軽トラックの荷台をパネルで覆って

5月半ば隣のおじさんの軽トラックを借り荷台をパネルで囲ってヤギたちを迎えにいきました。

恵那から伊那谷のグリーンファームは高速道路を使って約一時間半。担当の獣医さんは、

「遠く横浜からもお客さんがレンタルに見えますよ。一時間半ならヤギにとっても耐えられる時間です」と。

グリーンファームでレンタルの手続きを済ませ三ケ月分の代金9000円と、家畜用鉱塩代(1000円ぐらい)、

さらにヤギを草場につなぐときの杭もレンタルしました(無料で貸し出してくれました)

車の輸送中、ヤギたちは座り込まずに一時間半、頑張って立っていました。

メイちゃんだけはちょっと吐いてしまったけど。糞もおしっこもしてました。

給油のために立ち寄ったガソリンスタンドのお兄さんたち。

「お~~~ヤギだ~~」と盛り上がっていました。レンタル情報をお伝えしました。

レンタルの心得と腰麻痺対策の駆除剤も無料頒布

レンタルにあたって諸注意がありました。

一番怖い感染症。ヤギの腰麻痺対策の駆除剤予防薬について無料で頒布してくれました。

本来は牛に寄生している指状糸状虫(フィラリア)が蚊によって媒介されヤギの体内に入り、感染子虫がヤギの神経系に入ると神経麻痺を起こしてしまうそうです。

家に戻りさっそくヤギたちに塗布しました。予防のために月に一度ぐらい塗布します。

レンタルにあたっての「心得」についての資料が渡されました。

①基本的な飼い方 (環境、施設)

②餌についてーーヤギは草と水と塩で生きられるけれど特に食べさせてはいけない野菜、野草について詳しく書かれています。

 

③よくある質問

④こんなときどうする? 緊急時の対応など

とてもていねいな資料です。グリーンファームの動物への愛を感じました。最後に誓約書に記入してレンタル契約完了です。

何故こんなに安いのかという問いへの回答

グリーンファームの資料のなかにこのようなくだりがありました。

なんでこんなに安いんですか?

「何故なんでしょう。。。。かつて多くの家庭で飼育されていたヤギの魅力をあらためて知ってもらいたい。親子で動物とのふれあいを是非体験してもらいたい。という思いで利益度外視で頑張っています」

と書かれていました。。ヤギをレンタルして一ケ月がたとうとしています。

近所の子供たちが遊びにきてくれます。

恵那リトリートのお客様も触れ合ってくれます。

近所のおばさんは、犬の散歩中にいつも声をかけてくれます。

夫は草刈りの目的が「ヤギの餌を作っている」と思えば気持ちが違うなあと言います。

一ケ月がたとうとしています。ヤギ同士の距離、力関係、癖、好みなどが次第にわかってきました。

さてその後の彼らの様子はまた別記事でお知らせしますね。読んでくださって有難うございます。お役にたてれば嬉しいです。

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還暦すぎの私のハッピースローライフ

はじめまして。ハッピースローライフナビゲーターchieです。2015年7月に東京府中市から夫の実家のある恵那市岩村町に夫婦でUターンしてきました。

二人の子供たちは成人し還暦を過ぎた私たちは自然豊かな田舎暮らしを体験中です。

ここで体験し培った田舎暮らしの知恵や喜び、出会った人々を紹介していきます。

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