キノコ名人にお願いして秋の味覚の王様、きのこ採りに行きました。時期は10月末。きのこは時期によって採れる種類も変わってくるそうです。毒きのこなどの判別が難しいので名人に同行していたけるのは有難いです。

きのこ狩り名人の紹介

私たちのパーティは名人と私、夫、夫の友人の四人。みんな60代。名人は伊藤応二さん。恵那市岩村城下町で「山葵」（わさび）という山野草のお店の主です。

 

名人は子供の頃から、お爺さん、お父さんの三人で毎年、山にきのこ狩りに行き身体で覚えてこられたそうです。三人以上集まれば車を出して、山に連れていってくださいます。（だいたい半日。お一人3000円）今年も何十回も季節ごとに山に入られたそうです。やはり初心者には名人と行くのがベストです。

こちらが伊藤さんのお店「山葵」です。岩村城下町の通り沿い枡形のある変形十字路の角で営業しています。日中でも山に入っている間は、お店を留守にしていることが多い。「お金を置いていってください」と張り紙があります。お店を空けてもお客様を信頼している太っ腹な店主です。

キノコ狩りに必要な道具や装備

熊よけの鈴

これは必須ですね。私は笛がついた熊鈴を持っていたので持参しました。ウエストポーチにぶら下げて使いました。

こんな商品もありました。↓

 

服装

男性は「つなぎ」が動きやすいようです。夫は作業用のつなぎ。私は防寒パンツとヒートテックのTシャツの上に防水も兼ねた赤いジャンパー首にタオルを巻きました。そして帽子。

足元

足もとはスパイク付き地下足袋などが良さそうです。夫は家にあったスパイク付き長靴。私は普通の長靴で代用しました。山登りやハイキングされる方はトレッキングシューズでもOKです。ただ長靴だと靴のなかで足が動くので結構疲れます。急斜面はふくらはぎのストレッチになりました。

下のはスパイク付き地下足袋。なんだか最強そうです。平気でガシガシ歩けそう。

 

背負い籠・腰ひもで結わえる竹籠

この日は、名人も含めて背負い籠ではなく腰紐でウエストに縛る竹の籠でした。ちょうど時期的にきのこの種類が少ない「端境期」だったからでしょうか。ざくざく採れる時期などは背負い籠が便利でしょうね。我が家にも背負い籠あるけれど、ちょっとサイズが大きいので出番が無さそう。

背負い籠はこちらで購入できそうです。また楽天サイトでも手ごろなものを見つけました。

 

軍手や手袋

綿のすべり止めつき軍手。これは滑りにくくて良いですが湿った土を触ると次第に濡れてくるので私はゴム手袋のほうが好きです。（夫はゴム手袋は蒸れるから軍手のほうが良いなあ）お互いに意見が分かれていますが。。笑。

ホームセンターなどでお好きなものを。どれも比較的安価です。これは私が使ったゴム手袋。

 

ウエストバッグ・ナップサック

背負い籠を使用する場合はウエストポーチが便利。携帯電話や貴重品入れに。アウトドア全般や旅行にも使いまわしができるので気に入っています。この日、男性陣は皆ナップサック、私はウエストポーチでした。

 

キノコ採りカマ

名人が使っていたのはキノコ採りカマ。柄の長いカマですが、使い方を注意しないと自分の足を傷つけてしまうそうです。でも木の根っこにつもった葉をよけたりするにはベスト。

友人によるとアマゾンでも買えるそうです。探してみました。伸縮式山菜キノコ鎌。

 

収穫したきのこ７種類

結構、急な斜面を歩いていきます。日頃の運動不足からふくらはぎがひ～ひ～言っていました。最初、みんなについていくのが必死でした。

次第に足も慣れてきましたが、一向にきのこの気配がありません。「あったぞ」名人の一言で、その場所へ急ぐ。最初の収穫はこれ。

アミタケ（イクチ）

アミタケ。別名イクチでした。イクチは時々食べるのですが、こんな風に生えているのを見るのは初めて。裏側がアミアミになっていました。キノコ図鑑によると生のときは黄色っぽいが、ゆでるとレバーの様な赤紫色になる。どちらかと言うと若い松林の地上に生えることがおおい。

ヌメリスギタケモドキ

夫が見つけたのはこちらのきのこ

その名の通りヌメヌメしています。他のきのこにくっつかないようにビニールに入れました。キノコ図鑑によると

傘に大きな三角形のりん片がまばらにある。ほかのスギタケ類よりもひとまわり大きく傘に粘性はあるが柄にないので区別できる。大きいので一本でも食べ応え十分。川沿いのヤナギなどの広葉樹の枯れ木などに発生。

ヒラタケ

夫の友人が見つけたのはヒラタケ。図鑑にはウスヒラタケが載っていましたが「ヒラタケ科ヒラタケ属」色んな種類があるようです。生育地はコナラ、ミズナラ、ブナ林などに生育とありました。広葉樹の林を歩いていたわけですね。

私はなかなか見つけられません。ふと見ると木の根っこにナメコのようなキノコが見えるではありませんか。でもきっと毒キノコだろうなあと少し摘んで「これ食べられますか？」と名人の所まで行って聴くと。。。。。。

クリタケ

「それはクリタケだよ。どこにあった？」

「ええ？もうわかんなくなっちゃいました」と私。それでも流石、名人。すぐにその場所を発見して無事に収穫となりました。私的にはクリタケ採ったど～～～という気分。

キノコ図鑑によると「モエギダケ科クリタケ属。広葉樹の枯れ木や特に栗の木に多い粟色のキノコ。株を作るので一度にたくさん収穫できるのが魅力。有毒のニガリクリタケと似ているので注意。」

更に山をガシガシ歩きまわり、名人がこの辺りを注意してみてごらんと指示したあたりを探す。友人が大きな美しいキノコ発見。

ショウゲンジダケ

それがこの写真。ショウゲンジダケです。キノコ図鑑によると「フウセンタケ科ショウゲンジ属。マツタケがあまり出なくなったマツタケと交代するように多く発生する。赤松林の発生が多いがコメツガ林にも生える。地上に発生。生育地は針葉樹林、雑木林」そういえば、私たちが歩いたエリアは赤松の林でした。マツタケあるかな～って思っていたのですが、マツタケの終わったあとに生えるキノコだったのですね。

ムラサキシメジ

さらにそのエリアで沢山見つけられたキノコがありました。下の写真のムラサキシメジです。

写真は少しピンボケですが。紫の色に目が慣れてくるとどんどん「発見」できるようになりました。面白い！

キノコ図鑑によると「キシメジ科ムラサキシメジ属。生育地雑木林。ほかのキノコたちが盛りを過ぎた晩秋、積もった落ち葉の上に菌輪を描き紫色の傘をのぞかせる美しいキノコ」

名人の車に乗り込み場所を変えて次のキノコ・スポットへ移動しました。そこで土手にたくさん生えていたのがこちら。

ミネシメジ

黄色い色をしていますが、土を被っていたり、木の葉に埋もれているので見つけるのにコツが入ります。キノコ図鑑でみると「キシメジ科キシメジ属。生育地、針、広葉樹混生林。石鹸の様な青臭さがあり個体によっては苦味が強いが一度食べると癖になるという。ただし生食は中毒のもと」

だんだん自分でも見つけることができるようになり、ポンポンと籠に放り込んでいました。急斜面でミネシメジ収穫にチャレンジしている男性陣の写真。

この日の成果

「この時期は端境期でキノコが少ないかもしれないよ」という言葉をよそに名人のおかげで大量のキノコが採れました。岩村城下町にある名人のお店「山葵」に戻り収穫したきのこを大ざるに並べました。私が採ったキノコの中に「毒キノコ」が混じっていたらしく却下されました。こういう時、名人が居てくれて良かったと思いました。

じゃ～～ん。どうですか。大ざるに並べるとなんとも壮観ですね。約半日、歩き通しました。写真↑は我が家の収穫キノコたち。

写真手前が友人のこの日の成果です。少しわけて頂きましたよ。有難うございます。城下町の観光客の方々は、大ざるに並んだキノコを見つけて寄ってきてこれは何ていう種類？と聞いていました。

Utube2017年山葵（わさび）店主おうちゃんと行くキノコ狩り＃１

 

Utube2017年山葵（わさび）店主のキノコ狩り同行撮影＃２

動画で見ると楽しさが伝わってきますね。これは2017年、昨年秋の記録だそうです。名人に快諾を得てアップしました。

ご苦労さんランチ

名人と一緒に近所の寿司幸岩村店（ゲストハウスやなぎ屋さん一階）でご苦労さんランチに行きました。

ランチメニューはこちら。女城主御膳1250円。

内容も充実。お値段もリーズナブル。たくさん歩き回ったので美味しく頂きました。

野山を歩き回ることで日頃の運動不足解消にもなりました。名人はキノコ図鑑を持ってきてくれたので調理法などをチェックしました。

はじめてのキノコ狩り。名人と一緒に山に入ったことでとても充実した体験になりました。私は恵那リトリートを主催していますが「キノコ狩り」を通じて自然に親しむというコースも設けようと思います。

他に伊藤さんは陶芸のワークショップも3時間3000円で行ってくださるそうです。写真のような作品自由ができます。

名人に申し込みたい方。こちらにお電話を伺っていますが恵那岩村ハッピースローライフchiexcafeというサイトを見た！と伝えてお申込みください。3名様からお一人3000円で。〒509-7403　岐阜県恵那市岩村町西町一丁目　山葵（わさび）伊藤　090-7850－4375

山の幸に感謝していただく

そして、その日の我が家の食卓は山の幸がならびました。味が濃い。香りが強い。ほんとに幸せ～～でした。

クリタケ、ムラサキシメジ、ミネシメジの炊き込みご飯。

イクチの酢の物　（スーパーで買ってくるものと段違いに美味しいです）

ヒラタケのバター焼き。

ヌメリスギタケモドキの味噌汁。なめこと同じような感じです。キノコの出汁であまりの美味しさにノックアウトです。きのこの味が濃くて歯応えも良いです。ほろ苦さもgoodです。キノコは菌類。元気を頂きました。ごちそうさま。

ポケットサイズの図鑑もおすすめ

夫が持っている『山と渓谷社」のヤマケイポケットガイド⑮きのこ　楽天で中古で見つけました。これは持ち歩きに便利です。

この他に、同じ小宮山勝司さんの著書で最新版のポケットガイドもありました。

 

家で調べたり、眺めて遊ぶのには大判の図鑑も良いですね。きのこ図鑑もたのしい↓　

まとめ

初心者は山をよく知る人と

初心者は山に詳しいきのこ狩りの先生（名人・達人）に同行してもらうことをお勧めします。安全で見わけ方も学べる。

山を知っている人と一緒のほうが道に迷わない。探しているときは夢中になっているので方向感覚が解らなくなります。

万全な体調で臨むこと

無理は禁物です。山ではどんなアクシデントがあるか予測がつきません。水分補給（水筒）や常備薬。天気予報をよく確認し寒さや雨などの対策も万全に。

山への敬意を持つこと

山は昔から私たちにとっては命を支えてくれる宝の山。山を守り、山を育てることで自然の恵みを分けてもらう。山や山の幸に対しての敬意を払うこと。今回のキノコ狩りで私が感じたことです。最後までお読みくださり有難うございます。

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