ヤギの性格チェックにレンタルがお勧め!夏の暑さ、雨の日、快適な環境対策の紹介

この記事は5分で読めます

2018年5月長野県伊那谷のグリーンファームからヤギを三匹レンタルして半年が経ちました。その間にヤギを飼うことで色々な体験をしました。

レンタル当初の詳しい記事はこちらをご覧下さい。→「ヤギのレンタル情報と三匹と暮らす山里の日々」

今レンタル期間(基本3ケ月+延長3ケ月)(一ケ月一匹1000円)が過ぎようとしており私たちは本格的にレンタルから購入を検討しています。そこに思い至るようになった私たちの体験と心の変化をご紹介します。

この記事はその前編です。後編。もご紹介しています。上の写真は我が家に到着したばかりの三匹です。

スポンサーリンク

当初ヤギをレンタルする目的

最初の私たちの目的は、畑や休耕田の除草隊としてヤギを飼うことでした。機械で草刈りする労働は時間を費やし肉体的にも大変だからです。ヤギたちは当初の目的通り、雨の日以外は、休耕田などの「草地」に連れ出し、そこに繋牧して夕方になるとヤギ小屋に戻すというサイクルを繰り返しました。

特に雄のアルタ君は日本ザーネン種で体も他の牝に比べて大きいので良く草を食べてくれました。

ちょっと痩せ気味の牝のメイちゃん。斜面の草も登って食べてくれました。

一番小柄なシバヤギの牝のユキちゃん。小柄だけれど知恵がまわる子です。

ヤギ小屋をどのように作ったか

家の裏にかつて鶏を飼っていた小屋がありました。そのまま放置され農機具や燃料、そのたもろもろが無造作に置いてありました。そこをかたずけて10畳ほどの部分を柵で囲い、ヤギたちの居室にしました。

ヤギは高い所が好きなので黄色いコンテナで作ってあげました。コンテナは餌箱にも活用しました。ホームセンターで一台数百円で購入しました。

小屋の外にも囲った庭を作り、防水シートを屋根代わりに設置しました。すべて夫の手仕事でした。

お陰で三匹のヤギたちがそれぞれのスペースを保ちながら休む屋内。小屋の下にはスノコを敷いています。これにより掃除がしやすくなります。

雨の日でも屋根付きの小さな運動場でエサを食べたり水を飲んだり、排泄するスペースが確保されました。

人間でもそうですが「互いにストレスにならない空間」は必要ですね。

スポンサーリンク

雨の日のエサについて

 夏場は豊富に草があります。(食べてはいけない毒草もあるのでこちらを参照ください)毒草さえ気を付ければせっせと草をたべてくれます。なんてエコなんでしょう。

それでも雨の日、台風の日は小屋のなかで「干し草」を与えました。ヤギが入れない畑やボタの草を刈って乾燥。夫は「ただ草刈りしてそのまま放置より、ヤギのエサになるという目的で作業したほうが苦にならなくなる」と言います。

家の草だけでは間に合わないので、干し草は近隣の美濃酪連75kg,4500円で購入。半年ぐらい持ちそうです。お腹が空いた朝はガツガツ食べます。たっぷり食べて反芻がはじまるとお昼寝。すやすやアルタ。

夕方にまた干し草や近所の方にもらった芋のツル、野菜の屑、時々、米ぬかを与えました。米ぬかは大好物のようで目の色を変えて食べてくれます。

草食のヤギの糞はコロコロして匂いません。小屋を掃除して出た糞を藁とともに集めて畑の脇に積んでおきます。これが来年の畑の「たい肥」になります。循環しているなあと嬉しくなります。ほんとにヤギは自然循環のシンボルです。昔はどこの家でもヤギを飼っていたのですよね。

 

草場での繋牧の仕方

雑草を食べてもらう。これが彼らの仕事なのですが草場に繋牧するにはこの器具を使います。

鉄の金具アンカーとトンカチです。小屋から草場までは歩いて3分ほどの場所。そこまでは犬の散歩よろしく首輪にリードをつけて連れていきます。毎日なので草場に出かけることがわかっている彼らは速足でかけていきます。

草場に鉄のアンカーを差し込んでトンカチで深く埋める。アンカーの先端の丸い輪に、リードの先につけたフックのようなもので留めます。

一匹のヤギはロープの半径の草を食べてくれます。他のヤギのロープと絡まないように注意することが必要です。

広い草場ではアンカーとアンカーの間にロープを張り、そのロープにリードのカラビチを通して広範囲に動くことができるようにしています

夏場の暑さ対策と月一回の薬の塗布

今年の夏は暑さが厳しく草場も日が照り付けます。日射病にならないように午前中繋牧し、陽ざしがきつい時は小屋に入れ、また3時すぎから草場に放ち夕方に小屋に入れる。

小屋に扇風機を設置しました。なんだろう?って見上げている姿可愛いです。

蚊が多くなるので毎月一回はこのツベルメクリンという薬を背中に添って塗りこみます。

蚊を通してかかる病気(フィラリア感染による腰麻痺)を防ぐためです。この薬はグリーンファームでレンタルの際に無料でいただきました。

水も頻繁に取り換えてやりました。このポリ容器は水を入れたり、干し草を入れるにも役立っています。取っ手がついているので運ぶのに便利。

これは岩塩です。舐めて削られていますがグリーンファームで買い求めました。一ブロック1000円ぐらいかな。ヤギは草と塩と水。基本的にこれで生きているのです。きわめてシンプルですよね。

ヤギ仲間のお宅を訪問

同じ恵那市三郷町。ここにヤギのお仲間がいます。彼女とは三月に一緒に大鹿村の山羊牧場に訪問にいった仲。私たちがグリーンファームでレンタルした情報を伝えると彼女もさっそく6月はじめに二匹のヤギたちをレンタルしました。ある日、彼女の住む三郷のおうちを訪問して、二匹のヤギ、うしちゃんとまるちゃんに会いに行きました。

ある日、彼女の住む三郷のおうちを訪問して、二匹のヤギ、ウシちゃんとマルちゃんに会いに行きました。(↑マルちゃん)

お互いに情報交換したり干し草を買える場所に一緒に行ったりしました。仲間が増えるとほんとに嬉しいです。(↑はウシちゃん)

彼女がレンタルしているという情報を聞いて先日、同じ三郷町の方が来年レンタルしてみたいと赤ちゃんと一緒に見学にきてくれました。

ヤギの性格とメンバーチェンジできるレンタルの良さ

五月当初、我が家でレンタルしたヤギは雄のアルタ君。(日本ザーネン種)そして牝のメイちゃん(ザーネンとの雑種)、シバヤギのユキちゃんの三匹でしたヤギにも性格がありますね。アルタ君はとても人懐こくてよく草を食べてくれました。

メイちゃんは、マイペースで食欲もあるのですがお腹を壊しやすい。糞がコロコロせずに緩くなってしまうことが多いのと足の蹄にやや問題を抱えていました。ときどき、もう一匹のシバヤギのユキちゃんに対して攻撃的になります。

レンタル期間は3ケ月。その期間を過ぎればまた3ケ月延長ができます。夫と相談して、アルタとユキちゃんは相性も程よいし延長しようと決めました。その代わりメイちゃんを返すことにしました。痩せ気味で神経質なので何かあったら獣医師さんがいるグリーンファームに返すほうがメイちゃんにとっても良いと判断したからです。上の写真は軽トラで輸送の時の写真です。私たちもちょっと寂しい気持ちでした。

 

8月上旬。再びグリーンファームに返却に行きました。メイちゃんの代わりに保育園でレンタルされて戻ってきたばかりのシバヤギのシロちゃんをレンタルすることにしました。(牝。一歳半)とっても人懐こい子でした。同じ種類なのでユキちゃんとは「顔」がとっても似ていて姉妹の様でした。

シロちゃんを迎えて驚いたこと。それは古株の牝のユキちゃんが、シロちゃんに対して攻撃的になっていることでした。

「私が先輩なのよ!」と言わんばかりにシロちゃんをどつきまわします。ちょっと可哀そうなシロちゃんは小屋に入れてもらえず外の運動場で眠る日々。困ったなあ~と思いましたが、どうやらその心配はなかったようです。日が経つにつれてその関係も穏やかになり草場でシロちゃんとユキちゃんが仲良く座ってお昼寝している姿をみてホッとしたものです。

レンタルの良さは、こんな風に様子をみながら気軽にメンバーチェンジできることです。また3ケ月の間に私たちもヤギを飼うことに慣れていく期間でもあります。飼っていく自信が無くなったり、環境が変わったら、いつでも返却できるのがいいですね。

 

みんなの人気者・癒しの存在へ

シロちゃんは目が大きく小顔です。近所の子供たち、そして我が家にリトリートにお見えになったお客様、夏休みに帰省した孫たちも大人しくて小さなシロちゃんやユキちゃんが大好き。

孫たちは草場に連れていくのをお手伝いしてくれました。夏休みの課題は「ヤギの観察」に決まり、色々観察したり小屋の掃除も手伝ってすっかりヤギと仲良しになりました。

近所の子供たちも遊びにきてくれました。

リトリートにお見えになったお客様たちも、草場にリードで連れていくのを手伝ってヤギとの暮らしを楽しんでくれました。

草場の近所で作物をつくっているご婦人たちも、作業の手を休めて「お~~い」と声をかけると「めえ~~」と答えて可愛いねと言ってくれます。村のおばさんたちも「昔はヤギを飼ってたんだよ。母乳がでなくてね。うちの子供たちはヤギの乳で育ったのさ」と懐かしそうに話してくれます。

近所のワンちゃんのお散歩。ときどきこうして馴染んでいます。

「ああ~職場にヤギがいたらいいのに~~絶対、癒されると思う~~」と社会人なりたての親戚の娘さん。

アルタ君は人懐こいのですが雄の習性でしょうか。頭をスリスリこすりつけてきて自分の匂いをつけているようです。でもあごのあたりや鼻先をなでてやると「じ~~~」っとして目を細めうっとりしています。ヤギたちはすっかり人気者。訪れる人、村の人たちにとって癒しの存在のようでした。

スポンサーリンク

読んでくださって有難うございます。続きヤギのレンタルから購入へ!病気や妊娠をへて購入に至った三つの理由をご覧ください。

後編では「ヤギの発情期~交尾~妊娠。オスの体調不良と病気と復活まで。運動場の拡張。冬場対策。ヤギを通じての村おこしの夢と購入までの道のり」を綴っていこうと思います。

この記事が面白かった、参考になったという方は一番下の欄のイイネを宜しくお願いします。最後までお読みいただき有難うございます。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

還暦すぎの私のハッピースローライフ

はじめまして。ハッピースローライフナビゲーターchieです。2015年7月に東京府中市から夫の実家のある恵那市岩村町に夫婦でUターンしてきました。

二人の子供たちは成人し還暦を過ぎた私たちは自然豊かな田舎暮らしを体験中です。

ここで体験し培った田舎暮らしの知恵や喜び、出会った人々を紹介していきます。

詳細はプロフィールでご覧くださいね。下線を所をクリックしてページへGO