ヤギの赤ちゃんが産まれました・出産準備と立ち合い①

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こんにちは。すっかり年があけてしまいました。岐阜県恵那市岩村の山里の我が家に三匹の子やぎたちが誕生しました。無事に臨月を迎えた牝ヤギのユキとシロ。。2019年1月末。ユキは双子の雄を出産。初産のシロは一匹の牝を出産しました。

このブログは出産までの準備過程。そして出産の立ち合い。感動の出産シーン。その後の子ヤギたちの生育についての記録を二回にわけて投稿します。

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臨月を迎えたヤギの母体と出産準備

2019年1月半ば。出産まで一ケ月を切りました。お乳も張ってきていますが、触ると柔らかいです。

子どもを迎えるための母体の変化に感動すら覚えます。おっぱいも大きくなりました。

彼女たちは身体が重いのか草を食んでも直ぐに地面に座ってしまいます。

通常ヤギは交配した日から149日から153日の間に産まれるそうです約五ケ月なんですね。交配を目撃した日から数えてみると予定日は1月27日から1月31日という計算です。

日中の出産が多いそうで仕事で夫がいない場合は私が立ち会ってくださいと言われドキドキです。「ヤギを飼う」という本の出産についてのページを学習しました。

準備したもの

出産に向けて準備したのは、多めの古いタオル(子ヤギの身体を拭くため)、へその緒を切るハサミ。ドライヤー(これは羊水で濡れた身体が冷えないように乾かすため)、医療用透明手袋(難産の場合、産道に手を入れて引き出すためのもの)、傷ができた場合のヨードチンキ。お湯をたっぷり入れるバケツ。

小屋の仕切りと寒さ対策

 二匹とも出産した場合に備えてヤギ小屋を、二つに分割して、それぞれのヤギの親子のスペースを作りました。ほとんど夫が一人で作りました。

恵那岩村の厳寒期は外気温はマイナス5度~6度になります。一番寒い時期の出産に備えて、夫は小屋の周囲を断熱材で囲ったり、オイルヒーター(仕舞い込んであったもの)を入れたり父性があふれています。ヤギLOVEが高じてヤギblogも書きはじめました。

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ユキ双子の雄を無事出産

1月26日、雪がうっすらと積もった朝、ユキが双子の雄ヤギを出産。ヤギ小屋に掃除にいった夫が大声で「お~~い。生まれた生まれた」と叫んでいたのでさっそく駆けつけました。

ヤギ小屋に行ってみると既に産んだ直後でした。子ヤギの可愛い鳴き声がします。ユキは二度目のせいか楽なお産だったようです。

早めに身体を乾かす

とにかく寒いのでデロンギで暖房し羊水で濡れた子ヤギの身体をタオルで拭き、完全に乾くまでドライヤーで乾かしました。二匹とも雄でした。母ヤギは一生懸命子ヤギの身体を舐めて世話をしていました。その姿に感動しました。生まれて十数分でヤギの子は立とうとするのですね。。すごいなあ。

2匹のヤギの耳に、マジックで左に「Y1」右に「Y」と記しました。これはYUKIの子1号~2号と見分けるためです。動画で子ヤギの鳴き声が聞こえます。2号のほうが少し身体が小さいです。

母やぎに暖かい味噌汁で労い

母ヤギのユキに温かい味噌汁を飲ませました。勢いよく呑みます。よくやったね!頑張ったね!よしよしと母ヤギをねぎらいました。子ヤギの身体を必死に舐めて世話しながらもユキは時間差で胎盤を二つ排泄しました。

後産とも言いますね。胎盤が二つということは二卵性ということでしょうね。

初乳を呑ませること

まずは初乳を呑ませることと本に書いてありましたが。お腹が空いてキーキー泣きながら一生けん命、乳首を探しているのですが母親の乳首の位置が低くてなかなかうまい具合に呑めません。私たちも手伝って運ぶのですが。お乳を咥えることができてもまた離れてしまいます。。

授乳。思った以上に大変な「母と子」のセレモニーなんですね。お乳を呑むのに大変なエネルギーを割いたため2匹ともすっかり疲れてデロンギのそばで眠りはじめました。

Y2号のは死んだように眠りについて母ヤギも心配して起こしにきました。1号はなんとか初乳を呑むことができました。2号はほんの一瞬、吸い付いただけでまた横になってしまいました。

お乳を探すのにエネルギーがいるんですね。生きようと必死ですがなかなか乳房を含めないY2号。そこでユキのお乳を搾って哺乳瓶で呑ませようとしましたが。。これは失敗。
今度は夫と二人がかりでスポイトで与えました。。ほんの少しですが初乳を呑ませることができました。しばらく様子見ですが自力で呑めない場合はこの方法をとるしかないようです。。

一段落した母やぎと二匹の子やぎたち。私たちは何も食べてないことに気がつきました。それでも無事に双子の雄たちを迎えることができ一安心でした。。

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ユキの出産にまつわる話

ユキは1年前の春にも出産しているので今回は2度目です。ところが1年前の出産の翌日に何者かに「赤ちゃん」を盗まれてしまったのだそうです。

「子どもを取られたばかりだからナーバスになっています。。それでもレンタルしますか?」とグリーンファームの飼育員さんに聴かれましたが根拠なく「大丈夫です」と小ぶりなユキを選びました。

最初は私たちに対してとても警戒が強かったです。草場に出そうとリードをつけるのにも小屋の中を逃げ回って一苦労。そういえば捕まえようとした私はユキの角が目にあたって緊急手術したこともあり、懐かしい思い出です。

ご近所さんからの暖かい差し入れ

今ではすっかり人に慣れたユキ。2度目の出産でやっとのことで母になり子育てを体験をすることができますね

声もあげることなく静かにお産したユキ。味噌汁の他に玄米酵母液に蜂蜜を少々入れたホットドリンクを与えると喜んで飲み干しました。出産でバタバタしているのを見てご近所さんが母ヤギに白菜を差し入れてくれました。散歩中の近所のおばさんも「生まれたての子ヤギに会えて善い日になりそう」と寄ってくれました。地域の皆さんに愛されています。

湯たんぽも動員して-6度の朝に備える

天気予報では恵那岩村地方の翌朝の最低気温は-6度とか。デロンギだけでなく湯たんぽも用意しました。

なんとかこの寒さを乗り越えて欲しいものです。生きろ。生き延びろ。そんな気持ちです。ユキたち親子の部屋の隣ではシロが休んでいます。彼女のお産も秒読みです。気づけば私たちは一日何も食べてませんでした。夕方やっとご飯をたべほっと一息です。

ついにシロも出産

そして1月30日の朝。夫は仕事に出かけ私だけが家にいました。。いつもと違うシロの鳴き声で小屋に直行。お産がはじまっています。子ヤギの顔の一部と前足が見えています。初産のシロの出産の立ち合いです。既に先日のユキの出産の世話で度胸も据わっていました。

一人での立ち会いでしたが運よく出産シーンも動画に収めることができました。

シロの出産シーンはまた直ぐに「その②」として投稿する予定です。最後までお読みいただき有難うございます。

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還暦すぎの私のハッピースローライフ

はじめまして。ハッピースローライフナビゲーターchieです。2015年7月に東京府中市から夫の実家のある恵那市岩村町に夫婦でUターンしてきました。

二人の子供たちは成人し還暦を過ぎた私たちは自然豊かな田舎暮らしを体験中です。

ここで体験し培った田舎暮らしの知恵や喜び、出会った人々を紹介していきます。

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