
クリスタルボウルがつなぐ縁
2015年夏に転居して、クリスタルボウルを村の人たちに聞いていただいて以来、すっかり出番が増えたクリスタルボウルたち。
2016年5月には、恵那市内のアマチュアバンドの皆さんで開催している木ポイントライブでも演奏させていただきました。
大半がロックやフォークの演奏の中でランチタイムの癒しミュージックとして奏でました。
このライブではすっかり友人ができて毎年お声がかかる様になりました。
高齢者施設のふれあいの場にクリスタルボウル
義父が入居している恵那市岩村町飯羽間地区にある高齢者福祉施設くわのみでも何度か演奏。
施設の文化祭では認知症の方々とスタッフさんの前で披露しました。
「私は耳は悪いけれど、聞こえるよ」と言ってくださった認知症のご婦人。
クリスタルボウルの響き、振動を心で感じてくださったのですね。
何人かの高齢者にマレット(クリスタルボウルを叩く棒)を渡して「こうやってこすってみて」「そっと叩いてみて」とサポートしながら促すと、
「あ!音が出た~。広がっていく~」と新鮮な驚きの表情。
この施設ではすっかりお馴染みになり義父もみんなが喜んでいる姿を目を細めて見ていました。
習うより慣れろがクリスタルボウルの奏法
クリスタルボウルは「習うより慣れること」だと思います。
私がはじめてこの楽器に出会ったのは東京府中時代にご縁をいただいた
クリスタルボウル奏者「みかりん&むーさん」
彼らがこの楽器を持参して遊びにきてくれたとき。
この音に深く衝撃を受けたことを覚えています。
当時、みかりん師匠に習ったことで覚えていることがあります。
目の前にならんだクリスタルボウル達に心の中で挨拶してボウルと一体になること。
どうやって?
それは音を感じること。
クリスタルボウルは、それぞれF#、C、A#B などの音域の幅があるのですが、微妙に「違和感」のある音もあります。
それでも感じ続けると調和していくのですね。
またこの楽器には楽譜がありません。楽譜も無ければ、チューニングも要りません。
つまり誰でも叩けるし、演奏することができます。
ただ二度と同じ演奏はできず一期一会の演奏であり、奏者とオーディエンスが一つになって、場を作っていくのですね。
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師匠に学んだこと
もう一つ先輩に学んだことは、優しくそっと叩いたり擦って倍音を出していくことで、予想をはるかに超える癒しになるけれど、
逆に強く叩きすぎると、頭痛などを引き起こし破壊兵器にもなるという事でした。
特に赤ちゃんや妊婦さんなどには聞こえるか聞こえないかの静かな音から始めること。
赤ちゃんや動物たちは、耳で聞こえない範囲の周波数もキャッチしている。
要は、演奏者が自分ありきではなく自分を脇にどけて音に明け渡す。
言うのは簡単ですが「習うより慣れろ」なんですね。
宵のひなまつりイベントにも出演
嬉しいことに2017年3月。恵那市岩村城下町「宵のひなまつり」イベントにも声をかけていただき、江戸時代の旧家勝川家の中庭で
プロジェクトマッピングを背景にしながら着物で演奏し通りすがりの観光客に聞いてもらいました。
また恵那市上矢作町の友人たちが企画運営している山里の遊び場作りイベントの建前でも
野外にシートを広げて、親子で聞いてもらいました。
ママさんたちの手作りの親子イベントにも呼んでいただき妊婦さんにも好評でした。
クリスタルボウルはこうして、次第に転居したての私と地域の人たちを繋げてくれる
頼もしい外交官の役目を果たしてくれています。
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