
こんにちは。訪問有難うございます。夏は花火大会三昧ですね。各地で花火大会が行われたことでしょう。まだこれからという地域もあるのかな。
私は今年、近所の二つの花火大会に行きました。その一つは前投稿でご紹介した恵那岩村ふるさと創生花火。デジタルを駆使した音楽花火です。
もう一つは恵那市山岡町久保原地区の伝統ある爪切り地蔵尊(つめきりじぞうそん)花火大会。今年で359回目だそうです。
二つの花火大会。デジタルとアナログ花火の対極を味わいました。
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Contents
林昌寺の爪切り地蔵の由来
林昌寺(りんしょうじ)は恵那三十三観音霊場の第22番。千手観世音菩薩を祀ってあります。所在地は岐阜県恵那市山岡町久保原388。我が家から車で5分もすれば着く距離の曹洞宗のお寺です。とっても気持ちの良い境内です。
林昌寺にある爪切り地蔵は面白いです。お地蔵さんの形をしているのではなく石に刻まれたお地蔵さんなのです。1317年弘法大師空海がこの地を訪れ一夜にして自身の爪で石に描いたとされています。こんな由来の看板があります。
その噂の線描地蔵とは。。。見えますか下の写真? 石にうっすら地蔵の姿が線が描かれています。少し斜めに前かがみになっています。実はこの石を真っ直ぐにすると疫病災難があるといわれ今でも傾いたままです。
359回という伝統ある爪切り地蔵奉納花火
爪切り地蔵に地域の安全祈願をこめた奉納花火大会。今年で359回目を迎えるそうです。こんなに継続しているなんて凄いですね。
「~竹筒に火薬を詰めたロケット状の花火をワイヤーにはわせ、仕掛け花火などに点火する伝統技法「綱火」を使った花火と、華やかな現代の打ち上げ花火とを織り交ぜて行われ、市の重要無形民俗文化財にも指定されています」
打ち上げ数800発
毎年8月16日に行われる大祭です。一回ごとの打ち上げに「地域の人々の感謝、祈り」がアナウンスされるメッセージ花火や、スターマイン、爪切り地蔵が浮かびあがる仕掛け花火など盛りだくさんです。
露店も並び、ときに大道芸人もやってきます。
花火大会の前には爪切地蔵尊の法要が行われます。
その後、綱火と呼ばれるロケット状の種火であんどんや仕掛け花火などに点火します。この地区は昔から花火師だけでなく地元の煙火団による手作業での打ち上げが受け継がれているそうです。
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お茶目で多才な僧侶じきじゅさん
写真は、この寺の副住職であるじきじゅさん。頭に載せているのは私のシュシュです。お茶目ですね。
このあと僧侶に変身し、爪切り地蔵尊に般若心経をあげます。
花火のはじまる前にじきじゅさんにの夕食の席に誘って頂きました。彼のお仲間と一緒です。
じきじゅさんは大人の夜の紙芝居を作成上演したり、Internetラジオ番組のパーソナリティを務めたり、講演や著書執筆する傍ら陶芸家として作品も創作していらっしゃる多才な方。
遊び心を絶やさない僧侶です。彼の回りの方々も多才な方ばかり。
お寺の保育園で育った私にとって本堂は不思議と心が落ち着く。花火の後も居心地良くてすっかり長居しました。一部を動画で撮りました。
こちらはメッセージ花火です。感謝や祈りを司会者が読み上げてからど~~~んと打ち上げられます。
スターマインも打ち上げられました。撮影してませんが仕掛け花火もあります。
恵那市大雨警報なのに雨雲が避けていく奇跡
この日、午後から恵那市全域に大雨警報が発令。ところがこの地域だけは奇跡的に雨雲が避けていくではありませんか。
一瞬、雨がぱらついただけで無事花火大会は終了。雨雲を追いやったのはお地蔵さまの力か、はたまた僧侶じきじゅさんの法力か。地元の皆さんの願いが届いたのでしょうか。
お仲間が送ってくれた当日の雨雲と会場。みごとに反れていました。
一節によると天候によって爪切り地蔵花火を中止すると災害が起こることが多いのでどんな雨予報でもやり切るのが伝統だそうです。ともあれ今年も無事に終了。
岩村の音楽花火がプログラミングされたデジタル花火だとしたら爪切り地蔵花火はまさにアナログ花火。それぞれの良さを堪能した今年でした。。
この場所は里山に囲まれた田圃の中で打ち上げるので、音が山々にどーんどーんと響いて気持ち良いです。昼間にどしゃぶりの雨だったせいか秋風が気持ちよく吹き抜けていきました。
2015年までは東京に住んでいたので隅田川花火や江戸川花火、府中競馬場花火によく行きました。田舎の花火は間近で堪能できるのが嬉しいです。
伝統ある花火見物に来年こそ行ってみよう
如何でしたか。恵那の山里に360年も続く花火。2019年こそは行ってみたいという方。毎年開催日は変わらず8月16日。場所は下記をクリック↓
打ち上げ場所を地図で見る |
中央道恵那ICから国道19号~418号経由で25分。18:00から通行止めになるので車の方は早めに会場へ。駐車場は100台。電車の最寄り駅は明智鉄道山岡駅から北へ徒歩30分以上。バスは通っていません。
19:00住職による般若心経の読経開始。地蔵尊の灯が綱火に灯されて打ち上げ会場へと運ばれスタート。終了は21:00頃。↑☝スライドショーは2015年の時の様子です。こちらもご覧ください。夏も終わりですね。
最後までご覧いただき有難うございます
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