NHK朝の連続テレビ小説「半分、青い」視聴率は20%だとか。なかなか滑り出しが好調です。朝ドラの舞台となった岩村住民としては嬉しい限りです。
ドラマの中で豊川悦司さん扮する少女漫画家が、主人公鈴愛(すずめ)が差し入れた「五平餅」を食べて「うんま~~」「これは真実の食べ物だ」と絶賛するシーンがありました。
そのシーンが放送されたのは4月28日。翌日たまたまお客様のために五平餅を買いに岩村城下町にでかけると。。五平餅屋さんに長蛇の列。
カップルや、家族ずれで賑わっていました。たまたま予約してから指定された時間にとりに行ったので、並ぶことなく買ってきましたが。テレビ効果には驚きです。
このお店の五平餅は「だんご形」です。あまから岩村店。くるみのたれが香ばしい。一本100円
五平餅のネットショップもありました。
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恵那駅改札を出たならびにある土産物店えなてらすでも、五平餅セットを売っていました。真空パックにタレもついていました。
ところで五平餅には二種類の型があるのをご存知でしたか?
夫の実家は、わらじ型だったのですが、だんご型の五平餅をお土産にいただいた時、はじめて二種類あると知りました。
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わらじ型とだんご型の五平餅
五平餅をゲットして車で城下町をゆるゆると上手に走っていくと。またもや人だかりを発見。
そこは「五平餅のみはら」さんでした。
このお店の五平餅は。わらじ型です。。一本180円。
このお店には、4月28日に放送されたNHKTV「まだ間に合う『半分、青い』」で、主人公の父親「宇太郎」を演じる滝藤賢一さんと主人公のお友達、菜生の父、「おしゃれ木田原」の木田原五郎役の高木渉さんがたずねています。写真は「みはら」さんのお店にならぶ人。
わらじ型とだんご型。同じ東濃地方でも二種類があるのですね。夫の家は、代々、わらじ型なのですが、最近はもっぱらだんご型の五平餅を買いにいきます。
先日、地元の高齢者施設のイベントのお手伝いで五平餅をつくりに伺いました。
グループホームの入居者と一緒に、普通に炊いたお米(うるち米)をすりこ木でつぶします。。
一つ一つを同じグラムになるように計ってから、木の棒を包むように握っていきます。
ここでは「わらじ型」でした。昔から作っていたお婆さんたちは上手に握ってくれました。
外ではボランティアの方々が七輪の上で素焼きをしていました。その昔はどの家も、もてなしや「ハレの日」に作っていたらしい。高齢者の話を聞きながらの作業も楽しいです。
軽くあぶった五平餅に今度はたれを絡めます。タレもその家ごとに伝えられていたそうです。ピーナッツ、くるみ、ゴマなどをすりこぎでつぶし(袋に入れて叩いて細かくする所もある)、しょうゆ、砂糖とともに練り込みます。
タレを絡めて、炭火で焼き始めると香ばしい匂いがあたり一面に漂います。
クックパッドで調べてみると作り方が載っていました。五平餅のタレ
写真は焼き上がりです。グループホームにお世話になっている義父も大好物の五平餅をぺろっと三本。
地域の人々にとって五平餅はソウルフードのようだなあと思います。我が家ではわらじ型でしたが、個人的にはだんご型のほうが食べやすいです。
亡くなった義母に我が家秘伝のタレの作り方を教えてもらえば良かったなあと悔やまれます。
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五平餅の由来を知る
NHKの朝ドラ「半分、青い」の主人公鈴愛(すずめ)の家は食堂で、五平餅がお店の看板でもありました。テレビを通して五平餅にスポットライトが浴びてきたこともあり五平餅の由来を調べてみると、主に中部地方の山間部に伝わる郷土料理とありました。
長野県木曽、伊那地方
岐阜県東濃、飛騨地方
富山県南部、
愛知県奥三河地方
静岡県北遠、駿河地方 山梨県
ずいぶん広いエリアで作られてきたのですね。岩村出身の偉人たちも食べてきたのでしょうか。
神道において神様に捧げる「御幣」の形から「ごへい」とついたという説や、五兵衛という人物が飯をつぶして味噌をつけて焼いて食べたのが始まりとする伝承もあるようです。江戸時代中期ごろに作られていったそうです。
ドラマ「半分、青い」で主人公の実家「にれの食堂」(後につくし食堂)では「五平餅」が人気メニュー。ドラマを通してあらためて五平餅についてその歴史や由来などを知るキッカケをもらいました。
北川悦吏子さんと五平餅
それにしてもまだまだ五平餅人気が続きそうです。脚本家の北川悦吏子さんは岐阜県の美濃加茂の出身だそうです。ちょうど岐阜の中間に位置する町ですが。彼女も子供の頃、五平餅を食べていたのでしょうか。
ドラマの中で「五平餅は真実の食べものだ」と漫画家役の豊川悦司さんに語らせる脚本をお書きになっている。北川さんの郷土愛がここにも表れているのでしょうか。
五平餅が全国に知れ渡るのは嬉しいことです。彼女の意図はともあれ、五平餅ブームの推移を見守りたいと思います。
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